読書感想 -『五匹の子豚』・マイベストクリスティーを添えて
2026年1月1日に読み終わったのは『世界でいちばん透きとおった物語』でした。
世界でいちばん透きとおった物語
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この本をこの前の東京蚤の市の「物々交換の本棚」で交換できてとても幸運でした!前情報一切なしで読めてめっちゃ面白かったです!衝撃!
note35 : 物々交換の本棚|meimei
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東京蚤の市は10年近く通っているのですが、「物々交換の本棚」に参加するのは初めてでした。
参加して初めてわかる良さがあります!
読んだことがある本を掴まされたらどうしよう、という心配と梱包してきた一冊と交換すべき本がなんだろうという高揚感。
是非みなさん参加しましょう!私は次は二冊は持っていきます!
『世界でいちばん透きとおった物語』を読んでミステリ熱が再燃し、アガサ・クリスティーを読みたくなりました。
おすすめ度の高い『五匹の子豚』を図書館で借りてきました。
五匹の子豚(ハヤカワ文庫)
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・・・タイトルで嫌厭してた自分が憎いです。
だって童話みたいなタイトルじゃないですか!
今まで読んできたアガサ・クリスティーでベスト5には入る名作でした!なんと二日で読み切りました!
構成がバッチリすぎて感想を言うこともないくらいだったんですが、読み終わって抱いた感想が「1+1=2 だと思ってたら、1+1=0.5+0.5+1 だった」というものでした。
この数式的なものを他のアガサ・クリスティーの小説で当てはめてみたら面白いかなぁと思ったので、現在のマイベスト5で考えてみたいと思います!
ここからは「オリエント急行殺人事件」「アクロイド殺し」「そして誰もいなくなった」「鏡は横にひび割れて」のネタバレも含みますので、未読の方はブラウザバックしてすぐ読んでください!
もくじ
1+1=2 ではなく
1+1=0.5+0.5+1 だった!
ではまず『五匹の子豚』から。
真相がわかってしまえばあり得る話なんですが、気づくまでは犯人は一人だと思い込んでしまう。それが覆る瞬間がミステリの醍醐味ですよね。
ブレイク兄に感じていた違和感が、エルサへの愛情だと気づかなかったことも面白かったです。アンジェラが猫だとは思っていたのですが、エルサが犯人だとは思わなかったです、、面白い・・・!!
エルサにとってはまさに「イニシエーション・ラブ」だったと思います。
クレイル夫妻の間に最後まで入れなかったのは大きなトラウマになり、いつまでも人を信じられず、本当の愛を知らずに生きていくのでしょう。
私の推理では、カーラが放任されていることが絶対真相に絡むと思っていたので全然的外れで残念でしたw
何度も同じ場面を繰り返すといえば、百鬼夜行シリーズの『狂骨の夢』を思い出しますが、本作は細かく繰り返し、どの場面がその前の話と違うかを思い出しながら読めたので、飽きもせずに読み終わりました。
裁判の場面を数回、口頭で殺人までの流れを数回、手記で数回、ポアロの考察で数回巻き戻る構成でどんどん深淵&当時の真実に戻っている感じがして本当に素晴らしかったです。
1+1=2 ではなく
1-1=0 だった!
『アクロイド殺し』です。
こちらは当時の感想を記事にまとめています。
読書感想 -『アクロイド殺し』
宵と泡沫
→
犯人はだれだろうと探していたのに、ず〜っと犯人の手記を読んでいた虚無感。
解決編で間違いなく一番叫んでいたし、読み終わった後のショックがいろんな小説を読んで一番でした。
今回のエルサの手記も同じようなものなんだけど、怪しいと思って読んでいる分、ショックは少ないです。
アクロイド殺し、罪深し。
1+1=0 ではなく
1+1+1+・・・=10 だった!
集まった10人が次々に死んでいき、最後には誰もいなくなる。
そう、『そして誰もいなくなった』です。
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こちらは犯人が誰だったのかの衝撃より、島に集まる描写と島での様子が面白くて、満足度がピカイチでした。
今回の冒頭、ポアロがカーラに依頼を受ける時の描写もですが、こういう流れの部分にアガサ・クリスティー作品のエモさがあると思います。
とってもおしゃれで気品があって当時のイギリス人の雰囲気を堪能できます。
後世に多大な影響があった本作はミステリ部分は弱くても、やはり不動の名作です。
1+1=2 は絶望的に
1+1=2 だった!
これは『鏡は横にひび割れて』です。
アガサ・クリスティーで現在まで読んだ中で1位2位を争うほど好きで、忘れられない作品です。
読書感想 -『鏡は横にひび割れて』(『半落ち』を添えて)
宵と泡沫
→
犯人の犯行の動機が一番しっくり来ます。
そしてアガサ・クリスティーが得意な当時のイギリス人の描写が本当に好き!
ミス・マープルと一緒に本当に散歩しているようでとても楽しいです。
この世は1+1=2でしかないんだという達観の境地になれる一冊です。
1+1=2 ではなく
3×4=12 だった!
マイベスト5、最後は『オリエント急行殺人事件』です!
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すみません、3×4に意味はなく、それぞれの恨みから集まったということを言いたかったです。
この作品、1+1=2という解決策を示しながら、本当は12だったことを示してでも1+1=2で物語を終えているところが最高にエンタメだと思います!
ミステリはジェットコースターに似ていると思います。
心の衝撃の大きさが、高飛車だったり、ドドンパだったりを楽しめる(ジェットコースター苦手なので高飛車なんか乗ったことないですw)
今回、初めて数式で衝撃を考えてみましたが、案外面白かったので、是非皆様もやってみてください!アガサ・クリスティー最高!